TITLE⽊下⻨ × 此元和津也 × CLAP が贈る最新作『ホウセンカ』アヌシー国際アニメーション映画祭 2025 にてワールドプレミア上映! オフィシャルレポートが到着!2025.06.16
ARTICLE
予測不能なストーリーで話題をよんだ オリジナル TV アニメ 「オッドタクシー」 を⼿掛けたクリエイタータッグ ・ ⽊下⻨(監督・キャラクターデザイン)× 此元和津也(原作・脚本)と、国内外の映画祭で注⽬を集めた『映画⼤好きポンポさん』『夏へのトンネル、さよならの出⼝』を⼿掛けた制作スタジオ・CLAP による、オリジナルアニメ映画『ホウセンカ』が、フランス・アヌシーで開催された「アヌシー国際アニメーション映画祭 2025(Festival international du film dʼanimation dʼAnnecy 2025)」にてワールドプレミアを迎えました!
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フランスの現地時間 6 月 8 日より開催されたアヌシー国際アニメーション映画祭 2025 にて、木下麦監督の『ホウセンカ』がワールドプレミア上映され、木下麦監督、松尾亮一郎プロデューサーが登壇しました。
世界最大規模のアニメーション映画祭として知られるアヌシー国際アニメーション映画祭。
TV アニメ「オッドタクシー」で一躍話題となった木下監督が長編映画を手掛けるのは今回が初めてです。2024 年、制作中の作品をプレゼンテーションする Work in progress 部門での本作出品に続き、今年の長編コンペティション部門にて 2 度目のアヌシー国際アニメーション映画祭参加となります。
1 年ぶりの凱旋に、多くのファンの方々に期待とともに作品を出迎えていただきました。ワールドプレミアとなる公式上映の会場は映画祭最大のスクリーンとなるボンリュー劇場。949 席のチケットは受付開始とともに即完売し、当日券を求める人々が会場前に列を成す盛況振り。上映前にはステージへ作品の期待を込めて紙飛行機を飛ばすのが恒例ですが、本作でもたくさんの紙飛行機が数多く飛ばされていました。
木下監督、松尾プロデューサーは本作の重要なキャラクターであるホウセンカのぬいぐるみとともに舞台へ登壇。会場に詰めかけた観客から大きな歓声と拍手で迎えられました。
まずはじめに松尾プロデューサーが 2022 年に『夏へのトンネル、さよならの出口』でもこのステージに立ったことに触れつつ、「『ホウセンカ』という作品は日本では企画が成立するのがなかなか難しい作品なんですけども、アヌシーで『夏へのトンネル〜』が賞を獲ったことが後押しになり実現できました。」と、感慨深く語り、「木下麦監督のアイデアと脚本の此元和津也さんのストーリーテリングによって、とても見応えのある素敵な映画になったと思っていますので、皆さん楽しんでいってください。」と観客にメッセージを贈りました。
松尾プロデューサーからマイクを受け取った木下監督は「Bonjour!(こんにちは)」と完璧な発音のフランス語で会場に挨拶。会場からも「Bonjour!」と返ってくると、今度は「Ça va?(元気?)」「oui(元気!)」と、流れるようなコール & レスポンスに会場は大盛り上がり。
大きな拍手に応えながら「本当は賢いんですけど、この後は日本語で喋りますね」と会場の笑いを誘いました。
一転、「今日は見に来てくれてありがとうございます」と観客への感謝を伝えながら「この作品は、美しさと純真さを大切にして作りました。美しさは人生を豊かにします。美しさは日常生活の身の回りに実はありふれています。しかし、我々は見過ごしてしまうことが多いんです。ただ、この映画はそこに向き合って、美しさとはなにか、純真さとはなにかを突き詰めて考えた作品です。これを見た人は今日はとてもいい気持ちになると思います。今晩、寝る前にまた思い出して欲しいのですが、今日はいい日だったな、と思うはずです。僕はその自信があります。」と映画に込めた思いを語り、出来栄えへの自信が垣間見えました。
上映が始まると、テンポのよい会話劇に会場からは大きな笑いが何度もあがりました。
笑いばかりではなく、衝撃の展開に没頭していた観客が息を呑む場面も。終盤では思わず涙する人の声で溢れ、心に残るストーリーであることが伺えました。
上映終了後は、会場中央で見ていた木下監督、松尾Pを割れるようなスタンディングオベーションが迎えました。
また、会場に残るファンの熱は引ききらず、その後も異例となる形でその場で囲まれサインをする一幕もありました。
会場で作品を見た観客は「素晴らしい芸術品です。」「美しいストーリーで構成が素晴らしかった。」「最後まで見ると、大逆転に至るまでの全ての過程が理解できます。終わりは本当に最高潮に達し、感動的でした。」「とても感動し、息を呑むような体験でした」と大絶賛。ヤクザと花の物語が国を問わず多くの人々の心を震わせました。
また、翌日にはサイン会が実施され、老若男女様々な 100 人を超える多くの人が詰めかけ、長蛇の列をなしました。
サインを求める人々の中には「オッドタクシー」のファンも多く見られ、ファンアートや自身で手作りしたグッズなどを持参し、「今日のためにイギリスから来た」という人も。それぞれ熱心に木下監督に 「オッドタクシー」『ホウセンカ』の感想を伝え、監督は身振り手振りを交えつつ丁寧にその声に応えていました。フランスのみならず、イギリス、アメリカ、タイ、台湾など様々な国籍のファンが訪れ、多くの地域で木下監督に注目が集まっていることが伺えました。
世界中のアニメファンを魅了し、注目が高まる『ホウセンカ』。今後の続報にぜひご期待ください!
アヌシー国際アニメーション映画祭
1960 年、カンヌ国際映画祭からアニメ部⾨を独⽴させる形で設⽴した、世界最⼤規模のアニメーション映画祭。
⻑編・短編・TV シリーズ・VR など多様なカテゴリーで国際的な作品を紹介し、アニメーション界の最先端を象徴する祭典。
『ホウセンカ』
ストーリー
「ろくでもない⼀⽣だったな」
独房で孤独な死を迎えようとしていた無期懲役囚の⽼⼈に
声を掛けたのは、⼈の⾔葉を操るホウセンカだった。
“会話”の中で、⽼⼈は⾃⾝の過去を振り返り始める。
クリエイタープロフィール
木下麦
アニメーション監督/イラストレーター
多摩美術⼤学在籍時からイラストレーター/アニメーターとして活動。アニメーターや監督補佐を経て、オリジナル TV アニメーション「オッドタクシー』で ⾃⾝初となる監督、キャラクターデザインを担当。同作で Crunchyroll Anime Awards 2022 / Best Director、第 25 回⽂化庁メディア芸術祭 アニメーション部⾨ 新⼈賞などを受賞した。
アニメーションの演出やコンセプトアート、キャラクターデザインなど幅広く活動分野を広げている。
P.I.C.S.management 所属。
(https://www.pics.tokyo/member/baku-kinoshita/)
此元和津也
漫画家/脚本家
2013 年 〜 2017 年に連載した漫画『セトウツミ』が、映画化 & ドラマ化の⼤ヒット作品となる。2019 年、映画・ドラマ・Hulu オリジナルストーリー展開の『ブラック校則』で、本格的に脚本家としての活動を開始。2021 年に放送された TV アニメ「オッドタクシー」でオリジナル脚本を⼿掛け⼤きな話題を呼んだ。
現在は独⾃の作家性を⽣かして、漫画以外の領域へも活動の場を広げている。
P.I.C.S.management 所属。
(https://www.pics.tokyo/member/kazuya-konomoto/)
CLAP
2016 年に映画「この世界の⽚隅に」を担当したアニメーションプロデューサーの松尾亮⼀郎が設⽴。
映画作品を中⼼に、⾼品質な映像作品を⼿掛け続けるアニメーションスタジオ。
制作作品に、『映画⼤好きポンポさん』(2021 年)、『夏へのトンネル、さよならの出⼝』(2022 年)ほか。『夏へのトンネル、さよならの出⼝』は、2023 年アヌシー国際アニメーション映画祭ポール・グリモー賞、第 32 回⽇本映画批評家⼤賞をそれぞれ受賞している。
(https://clapclap.co.jp/)
キャスト
⼩林薫 ⼾塚純貴
満島ひかり 宮崎美⼦
ピエール瀧
監督・キャラクターデザイン︓ ⽊下⻨
原作・脚本︓ 此元和津也
企画・制作︓ CLAP
⾳楽︓ cero/髙城晶平 荒内佑 橋本翼
配給︓ ポニーキャニオン
インフォメーション
公式 HP︓ https://anime-housenka.com
公式 X︓ @anime_housenka
公式 Instagram︓ @anime_housenka
©此元和津也/ホウセンカ製作委員会